2018-05-23 第196回国会 衆議院 文部科学委員会 第13号
カルチャーという英語を坪内逍遥さんが翻訳して、文化という字を当てたそうでございます。そうしまして、この文化というのをまた調べてみますと、辞典的には、行動様式とか生活様式の総体ということでございまして、要するに、いいとか悪いとかではなくて、暮らしぶりそれ自体を指しているような意味合いというふうに定義づけられているようでございました。
カルチャーという英語を坪内逍遥さんが翻訳して、文化という字を当てたそうでございます。そうしまして、この文化というのをまた調べてみますと、辞典的には、行動様式とか生活様式の総体ということでございまして、要するに、いいとか悪いとかではなくて、暮らしぶりそれ自体を指しているような意味合いというふうに定義づけられているようでございました。
ことに明治になりましてからも坪内逍遥あるいは眞山青果とか、その他岡本綺堂とか、少なくとも考え方によって、見方によっては歌舞伎以上に出ているいわゆる伝統的な古典的な精神を持ったものもたくさんあるように考えられるのであります。
しかし歌舞伎は長い伝統を持ち、明治以後もいろいろな形をとって発展してきました伝統芸能でありまして、御指摘のように、明治の初期には国劇改良運動などがありまして、新作の脚本が坪内逍遥等によりましてつくられておりますし、それ以後におきましても、岡本綺堂とか眞山青果とか、そういうすぐれた芸術家によりまして、新しい脚本が伝統の歌舞伎の様式を使いまして、一部新しい考えを加えつつつくられ、上演されております。